
使えます。WhatsApp はアカウントに登録済みの電話番号をそのまま使い、旅行用 eSIM はその下でデータを運ぶだけです。番号を変えることも、チャットを移すことも、誰かに知らせることもありません。
データ通信専用の eSIM とは何か
Atli のような旅行用 eSIM が売っているものは 1 つだけ、目的地でのモバイルデータです。電話番号は付いておらず、SMS の送受信はできず、普通の携帯電話の通話もできません。使う価値のある旅行用 eSIM はどれもこの形で、機能が足りないのではなく、そう設計されています。
制限のように聞こえますが、いま電話番号が実際に何をしているかを数えると印象が変わります。WhatsApp、Signal、Telegram、iMessage、FaceTime、Instagram、メール、地図、銀行アプリ。どれもデータの上で動いています。電話番号が要るのは 2 つだけで、SMS の認証コードを受け取ることと、番号にかけてきた相手の電話を取ることです。そのどちらも、普段の回線がこれまでどおり担当します。
WhatsApp の番号は変わらない
電話番号は WhatsApp のアカウントを識別します。モバイルデータ通信に選んだ回線は、そこにインターネット接続を供給するだけです。デュアル SIM のスマホでは、この 2 つは別々の回線になります。どちらがパケットを運んでいるかを、WhatsApp は見ていません。
旅行前から WhatsApp が使えているなら、eSIM を追加しても再登録は不要です。チャットもグループもメディアも、同じアカウントに残ります。
旅行用 eSIM を入れたという理由だけで、WhatsApp の 電話番号を変更 機能を使わないでください。この機能はアカウントを本当に別の電話番号へ移すためのもので、いまやろうとしていることとは違います。
スマホが対応しているか
2 つとも成り立っている必要があります。スマホが eSIM に対応していること、そして通信事業者の SIM ロックがかかっていないこと。2018 年以降に売られたスマホはたいてい対応していますが、中国本土で売られた一部の機種は対応していません。SIM ロックのかかった端末は、ハードウェアが対応していてもプロファイルを受け付けません。
このスマホが eSIM に対応しているかの確認方法に、対応機種の一覧と、数秒で確認できるダイヤルコードが載っています。空港でではなく、買う前に済ませてください。
順番どおりに設定する
個々の手順より、順番のほうが効きます。
- 自宅で WhatsApp の認証を済ませる。 Wi-Fi につないだ状態で、普段の SIM がスマホに入っていて着信できるうちに。海外でやり直すと厄介なのは、この手順です。
- 出発前に eSIM をインストールする。 これも Wi-Fi で。インストールは開通ではありません。Atli のプランの日数は旅行先で eSIM が初めて接続したときから数え始めるので、早めに入れても損はしません。
- 到着するまで eSIM はオフのままにしておく。
- 着いたらオンにして、モバイルデータ通信の回線に選ぶ。 そのうえで、その回線のデータローミングをオンにします。旅行用 eSIM は定義上ローミングなので、この設定は省けません。
- 普段の回線のデータローミングはオフにする。 その通信事業者からローミングを意図して買っている場合は別です。高額な請求の話は、たいていこの設定から出てきます。
普段の SIM は、番号と SMS のために有効なまま残します。旅行前の準備ガイドではスマホの残りの設定について同じ順番を扱っていて、海外でのデュアル SIM の使い方では、どの設定がどちらの回線のものかを説明しています。
認証のために普段の番号を届く状態にしておく
WhatsApp が番号を認証するのは、登録するときと、新しいスマホや初期化したスマホで登録し直すときです。方法は SMS か自動音声通話で、データ通信専用の eSIM はそのどちらも受け取れません。コードは普段の番号に届く必要があります。
実際にやることは、普段の SIM をスマホに入れたままにして、その通信事業者が滞在先まで SMS を届けてくれるのか、いくらかかるのかを知っておくことです。無料だと決めつけず、出発前に確認してください。
普段どおり使うだけなら、コードは要りません。危ないのは登録し直すときだけなので、旅行中に WhatsApp を入れ直すのは避けてください。
どれくらいデータを使うのか
WhatsApp は、モバイルデータでできることのなかでも特に安いほうです。テキストはほとんど使いません。音声通話は 1 分あたり 0.5 MB ほど。高いのはビデオで、1 分あたり 5〜15 MB、1 時間なら 300〜900 MB になります。
意外なのはメディアの自動ダウンロードで、スマホをポケットに入れているあいだにグループチャットの写真や動画を取り込みます。WhatsApp はどれくらいデータを使うのかに内訳と、それを止める設定が載っています。
1 週間、メッセージと通話と普通の写真共有だけなら、1 GB で本当に足ります。そこに毎日のビデオ通話が加わると足りません。
購入も残量確認も同じチャットで
Atli は WhatsApp と Telegram の中で売っています。目的地を入力し、プランを選び、チャットの中で支払い、eSIM は一度だけインストールします。あとから買ったプランは、同じ eSIM に自動で追加されます。
残りを見るには、そのチャットで data または usage と入力します。ネットワーク側の数値が、残り日数とともに返ってきます。この数値には接続が必要なので、プランが空になってからではなく、その前に確認してください。eSIM のデータ使用量を確認する方法では、ネットワーク側の数値とスマホ内蔵のカウンターがずれる理由を説明しています。
Atli は対応するすべての国で、1 GB を 7 日、3 GB を 30 日で売っています。
うまくいかないとき
ほとんどの場合、原因は WhatsApp ではなくデータ回線です。多いのは 3 つで、eSIM はオンなのにモバイルデータ通信の回線として選ばれていない、その回線のデータローミングがオフ、プランが空。アプリを疑う前に、この順番で確認してください。どれでもなければ、eSIM トラブルシューティングガイドに残りが載っています。
WhatsApp の現在の登録方法と電話番号変更の案内、Apple と Google のデュアル SIM の動作、Atli のデータ通信専用サービスと eSIM の有効期間をもとに、2026年9月に確認しました。1 分あたりの数値は計算による目安で、実測値ではありません。普段の回線の通話、SMS、ローミング料金はプランによって異なります。



